春高バレー 2019 準決勝・決勝の注目選手は彼女たちだ!
いよいよ決戦の時。平成最後の春高の栄冠を勝ち取るのはどのチームだ!?
ビールノマーズです。
いよいよ今週末、1/12(土)、1/13(日)の二日間で2019年の春高バレーは準決勝と決勝が行われます。
果たして栄冠はどのチームに?
平成最後の春高バレーは最後まで目が離せません。
先日ご紹介した下北沢成徳以外のチームにも、将来のスター選手候補は当然います。
卒業後にはVリーグや大学へと進み、その後日本代表に選出される選手ももちろん出てくるでしょう。
もしかしたら2020年の東京オリンピックでコートに立っている選手だっているかもしれませんよ。
そんな期待の若いパワーたち。
私が厳選したほんの一部ですがご紹介します。
- 「ああ!ブロックが1枚にされているー!」【東九州龍谷】園田風音 選手
- 「ブロックが1枚なら点数は絶対に取れる選手ですね」【東九州龍谷】合屋咲希 選手
- 世界大会の登録はセッター!?【八王子実践】大川愛海 選手
- 木村沙織の再来?二年連続エースは二連覇なるか!?【金蘭会】西川有喜
- まとめ
「ああ!ブロックが1枚にされているー!」【東九州龍谷】園田風音 選手
まずは春高バレー五連覇という大偉業を成し遂げ、通算優勝回数も堂々の一位であります東九州龍谷の選手から。
園田風音選手です。
園田選手のプロフィールは?どんなプレースタイル?
名前:園田 風音(そのだ かおん)
生年月日:2000年9月4日(高校三年生)
身長:161センチ
体重:53キロ
ポジション:セッター
園田選手はスター選手が揃った東九州龍谷の司令塔、セッターとして活躍している選手です。
そして彼女は既に世界を舞台に活躍している選手でもあります。
昨年行われた第19回アジアジュニア女子選手権大会(U-19)。
その大会で日本代表セッターとして選抜されたのが園田選手です。
この大会で日本代表は圧倒的な強さを見せました。
なんと全試合を通じて1セットも落とさないという完全優勝を果たしたのです。
何故そんな強いチームに仕上がったのか。
もちろん選手個々の能力が高かったのは言うまでもありませんが、やはり私はその中でも園田選手のセッターとしての技量の高さがあったのだろうと思います。
その証拠に完全優勝を成し遂げた彼女はこの大会でMVPを獲得しました。
世界はもう既に園田風音を知っています。
なんて柔らかいんだろう。
彼女のトスアップを初めて見たときに持った印象がそれでした。
柔らかくて正確。そして大事な場面ではとにかく速い。
セッターは味方選手の司令塔であるのはもちろんですが、上手いセッターになるとそのトス回しで相手チームの選手でさえ操ってしまいます。
園田選手はまさにそんなセッター。
自在なトス回しは相手チームを翻弄しブロックを外すこともしばしば。
それを見た実況のアナウンサーも思わず叫びます。
「ああ!ブロックが一枚にされているー!」
この表現は素晴らしいですよね。バレーボールがわかっているアナウンサーの表現だと思います。
ブロックが「1枚しかつかなかった」のではなくて、「1枚にされてしまった」。
実況の谷岡慎一アナ。グッジョブです。
ブロックを1枚にしてしまう。
アタッカーたちにとってこれほどありがたいことはありません。
つまり数字には現れない得点力が彼女にはあるのです。
試合のたびに解説者にベタ褒めされている園田選手。
昨年決勝で悔しい思いをした東九州龍谷ですが、果たして今年はどんな結果が待っているのでしょうか。
それにしてもアジア大会でMVPを取るような選手が昨年は正セッターではなかったんですからこれまた驚きです。
やはり選手層が厚いですね、東龍は。
「ブロックが1枚なら点数は絶対に取れる選手ですね」【東九州龍谷】合屋咲希 選手
二人目は園田選手と同じく東九州龍谷よりもう1名。
合屋咲希選手です。
突然ですが私の彼女(元バレー部)は苦手な食べ物がほとんどないんです。ただそんな彼女が唯一と言っていい苦手な食べ物はゴーヤです。
けれどもそんな彼女もこの選手のプレーは大好き。
見ていて気持ちがいいと、そう言います。
合屋選手のプロフィールは?どんなプレースタイル?
名前:合屋 咲希(ごうや さき)
生年月日:2000年6月21日(高校三年生)
身長:168センチ
体重:58キロ
ポジション:アウトサイドヒッター
ああかっこいい。
女性にこの表現が正しいかはわかりませんが、かっこよくないですか?
この真剣な表情。
職人っぽさまで感じさせます。
合屋選手は最強軍団東九州龍谷で2年生からレギュラーの勝ち取った実力の持ち主です。
2018年の春高でも今大会同様にセッター対角に位置していたかと記憶しています。
当時エースだった中川美柚選手があまり調子の上がらない大会でしたが、その一方で合屋選手は大いに躍動していました。
準決勝の誠英戦ではチーム二番目の23得点を叩き出し、勝利に大きく貢献しました。
(誠英のエース、ヒックマン・ジャスティス選手の試合後インタビューは泣けたなぁ...)
バレー選手としては決して大きくはない身長ながら、相手チームのコートに次々とスパイクを打ち込む姿は圧巻です。
良い意味で調子の浮き沈みが少ない選手に見えますね。
そして常に試合や相手の動きを冷静に見ている必殺仕事人的なイメージです。
解説者に
「ブロックが一枚だったら点数絶対取れるというような選手ですね」
と形容されるほどのテクニックもあります。
そんな合屋咲希選手もやっぱりU-19の代表メンバーとしてアジアジュニア女子選手権大会に出場しています。
今の東龍のエースはミドルブロッカーの平山詩嫣選手ですが、合屋選手は裏エース的な位置付けになりますかね。
下北沢成徳戦では最大のキーマンになる存在です。
世界大会の登録はセッター!?【八王子実践】大川愛海 選手
続いてはスーパールーキーのご紹介です。
春高通算優勝回数歴代二位。五回の優勝回数を誇ります古豪【八王子実践】の1年生
大川愛海選手です。
大川選手のプロフィールは?プレースタイル?
名前:大川 愛海(おおかわ あいみ)
生年月日:2002年4月6日(高校一年生)
身長:173センチ
体重:61キロ
ポジション:アウトサイドヒッター
八王子実践はOGにあの大林素子さんや狩野舞子さんという日本を代表するバレーボール選手を輩出した超名門校。
しばらく優勝からは遠ざかっていますが、出場回数も通算41回という数字。
まさに古豪ですね。
どこの高校でももちろんそうなのですが、八王子実践のような古くからある強豪校で1年生からスターティングメンバーに名を連ねるというのは並大抵のことではありません。
そんな伝統校で1年生として堂々とコートに立っているのが大川愛海選手です。
アウトサイドヒッターとして今大会でも大活躍ですが、実は第12回アジアユース女子選手権大会(U-17)ではセッターとして代表に呼ばれたというユーティリティプレイヤー。
登録だけで試合には出ないのか...と思いきやしっかりセッターもできちゃいます。
あれかな?エースで4番はどのポジションでもできちゃう的なやつかな?
運動神経が高いことがよくわかりますね。
準々決勝の福井工大福井戦ではその実力をいかんなく発揮し、チームを3年ぶりの4強へ導きました。
特徴はやはり速さですかね。
そのスピードを活かした時間差攻撃もかなり強力です。
八王子実践の大川愛海
— ゆーき (@xLutI8iYG6Xkswr) 2018年11月20日
WS 173cm SJ297cm
ユースでも1番の高さ
ユースでセッターやってたけどやっぱり打たせたほうがよいね! pic.twitter.com/n1rdUpdVss
いやぁ追いつけないですよ。
時間差であのスピードで入って来られたらたまりません。
監督の言葉を借りれば
「ジャンプで上がっていく速さが男子みたい。ブロックしにくいでしょう」。大川の特徴を指摘する貫井直輝監督は「今日は100点満点の出来」
引用元 名門校の“伝統芸”!八王子実践、SUPER1年生・大川の活躍で4強/春高バレー (1/3ページ) - スポーツ - SANSPO.COM(サンスポ)
ということで、見ているとなるほど確かに動きも速いけど最高到達点に達するのが速いんですね。
デンソーエアリービーズの鍋谷選手に似てるかな。
準々決勝ではかなり乗りに乗っていたスーパールーキー。
準決勝の相手は昨年の覇者大坂の金蘭会です。
果たしてどうなるのか、こちらも楽しみなカードですね。
木村沙織の再来?二年連続エースは二連覇なるか!?【金蘭会】西川有喜
なんだかかわいらしい、あどけない顔をした選手がいるなぁと思ってみた昨年の金蘭会。
しかしプレーはあどけなさとは無縁の超高校級でした!
二連覇を目指す金蘭会で二年連続エースとして活躍中の西川有喜選手を紹介します。
西川選手のプロフィールは?どんな経歴の持ち主?
名前:西川 有喜(にしかわ ゆうき)
生年月日:2000年9月4日(高校三年生)
身長:180センチ
体重:59キロ
ポジション:アウトサイドヒッター
笑顔がかわいい。。。
まだまだ高校三年生という感じのかわいらしい女の子。
ただ一度コートに入るとイメージは一変します!
そのアタックは相手ブロックの上を抜き、そのブロックは相手にとっての壁となり。
見た目はとは全く違うそのプレーは見ていて驚きの連続です。
強豪金蘭会で二年生からエースとして活躍している彼女。
もちろんその実力は本物で、2017アジアユース選手権(U-18)では大会MVPにも輝いています。
そんな西川選手。
四国は徳島県出身の18歳です。
実は妹の西川吉野選手も同じ金蘭会でバレーボールをしています。
妹も中学全国バレーで「オリンピック有望選手」に選ばれた逸材ということで、まさにスーパー姉妹ですね。
妹から見た姉の姿です。
【妹 西川吉野】
普段はあんまりハキハキしないし、頼りないけど、試合になったら大事なところで決めてくれたり、声かけてくれたり、とても誇れる姉です。
あ...やっぱり普段は見たまんまのイメージなんですね。笑
好感度アップポイントですね。
もちろん妹さんの言う通り、試合中になると表情は激変します。
ん?激変にしてはかわいい。笑
ところでプライベートはおとぼけだけれど、試合になると別人のように……って誰かに似てませんか?
そうです、これはまさに元日本代表のエース木村沙織さんを思い出させるキャラクター。
西川選手には木村沙織さんのようにこの先も長く活躍する選手になってもらいたいですね。
そして間違いなくそうなれる可能性を秘めている選手だと私は思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
紹介できたのはほんの一部の選手です。
この他にも各チームにまだまだ注目の選手はいますし、既に破れてしまったチームにも日本のバレーボール界を背負って立つ力を持った選手がいました。
ここ数年の女子バレー業界はなかなか豊作で2年後、6年後のオリンピックを楽しみにさせてくれる選手ばかり!
ただまずは今週末の準決勝、決勝を楽しませてくれることを期待しています。
準決勝のスケジュールですが、
1/12(土)
10:00~
11:30~
となっています!
熱いオレンジコートでの戦いは見逃せませんね!
どのチームも悔いのない試合を。
頑張れ若いバレーボーラーたち!