【春高バレー】えっ1年生!?まだ2年生!?!?来年以降も活躍が期待される選手たち
ビールノマーズです。
1/13(日)に決勝戦を行ったジャパネット杯 春の高校バレーは男子は京都洛南が失セット0という完全優勝を飾り、女子は大阪金蘭会が二連覇を果たしました。
私が今回の大会で一押しだった下北沢成徳高校は、残念ながら二年連続で準決勝での敗退。
成徳は押すべきところで押し切れませんでした。
そして大事なところでサーブミスが何本も出ました。
敗因は様々あります。
もちろん東九州龍谷が強かったのもあります。
二年連続で石川真佑選手の大粒の涙を見るのは心が痛みましたが、彼女もきっとこの配線を気にまた更に成長してくれるでしょう。
はい上がろう。「負けたことがある」というのがいつか大きな財産になる。
- MVPは宮部愛芽世選手で良かったのかどうか。
- 春高二連覇の立役者!【金蘭会】宮部愛芽世選手
- まさに紅き昇り龍!【東九州龍谷】室岡莉乃選手
- 荒木がいなくても荒木がいる!【東九州龍谷】荒木彩花選手
- 巧さと速さ、そして美しさ。【下北沢成徳】宮地佳乃選手
- まとめ
さて、今日は来年以降の春高バレーで活躍の期待できる選手をご紹介したいと思います。
もちろん春高に限らず、インターハイ、国体、さらには国際大会も含めてですね。
ただその前に一点だけ書いておきたいことがあります。
それは
果たしてMVPは宮部愛芽世選手で良かったのかどうかについてです。
MVPは宮部愛芽世選手で良かったのかどうか。
まず最初に断っておきたいことがあります。
それは私が宮部選手がMVPにふさわしくないということを言っているのではないということです。
彼女は優勝チームのメンバーですし、前回大会に引き続きエース級の活躍を見せました。
ですので優秀選手に候補として挙がってくるのは当然でしょう。
ただ私としては欠場があった選手で、しかも2年生の選手をMVPとして表彰することに少し違和感を感じてしまいました。
宮部選手自身も受賞者として名前を呼ばれた瞬間もぽかーんとしていましたので、自分が選ばれるとは全く思っていなかったのかもしれませんね。
全試合出た選手がすごいだなんて古臭い根性論であり、年上がすごいだなんて前時代的な考えだと言われてしまうとそうかもしれません。
それでもこの大会は”部活動”の一環であり、そして3年生にとっては最後の大会。
そういう大会なのであればそこは3年生から選んで欲しかったと、思うのは仕方ないことではないでしょうか?
もちろん3年生に活躍した選手がいなかった、もしくは誰がどう見ても宮部選手の活躍がずば抜けて素晴らしかったというのであれば、それは当然宮部選手が受賞するべきですが、当たり前ですが3年生たちの活躍も素晴らしかったじゃないですか。
具体的に名前を挙げるのであればやはり西川有喜選手。
同じ金蘭会の西川有喜選手が今大会のMVPだったのではないかと私は思うんです。
とはいえ、もし東九州龍谷が優勝していたのであれば、私はミドルブロッカーの荒木彩花選手(2年生)を推していたでしょう。
ですので若干自己矛盾しちゃっているのですが。苦笑
今大会も全試合に出場して、さらに3年間チームを引っ張ってきた西川選手の頑張りが見えるからこそ、最後の大会で彼女に受賞してもらいたかったという気持ちが強いんですよね。
さらに言うと東九州龍谷の合屋咲希選手、下北沢成徳の石川真佑選手は優勝選手賞を受賞していましたが本人たち的としてもこれってどうなんでしょう。
もちろん活躍は否定しません。否定しませんが彼女たちがもっと実力どおりに決めていればどちらのチームも優勝の可能性が高まったでしょうし、同じチーム内に彼女たち以上に活躍した選手が正直いましたよね。
ただ閉会式でのMVPに関するアナウンスで
「大会を通じてもっとも感動を与えた選手に...」
というようなことを言っていたので、ひょっとしたら感動ポイントが高ければ受賞できるってことなのかもしれません。
怪我から復帰して大活躍して感動
調子が上がらなくても諦めずに打ち続ける姿に感動
負けて大粒の涙を流す姿に感動
乙女パスタに感動
そういうことであれば少しだけ納得です。
と、なんだかよくわからないことをぼやいてしまい前置きが長くなりましたがここからが本題です。
既に名前の挙がった宮部愛芽世選手や荒木彩花選手はまだ2年生。
このあと進級して3年生となり、最上級生となった彼女たちは様々な大会で今後もライバルとして切磋琢磨していくことでしょう。
今回の大会でも彼女たちのような2年生、さらには1年生の中にもたくさんの原石たちがいました。
いやいや原石なんて呼んじゃいけないかもしれません。
もう既にバッチリ活躍している選手たちですから。
そんな来年度からの大会でもきっと注目されるであろう選手たち。
そしてVリーグや大学に進み、日本代表に選出されてもおかしくない選手たち。
そんな選手たちを来年の春高に向けてどこよりも早くピックアップしてご紹介できればと思います。
春高二連覇の立役者!【金蘭会】宮部愛芽世選手
というわけで当たり前ですが来年も引き続き楽しみな宮部選手から、プロフィールのご紹介です。
宮部選手のプロフィールは?どんなプレースタイル?
名前:宮部 愛芽世(みやべ あめぜ)
生年月日:2001年10月12日
身長:174cm
体重:54キロ
ポジション:アウトサイドヒッター
春高バレー女子決勝のフォトギャラリーをお届けいたします。
— バレーボールマガジン (@vbm_link) 2019年1月15日
激戦となった2019年春高決勝。その熱気を感じていただければ幸いです。https://t.co/9iVeNM325R
金蘭会高校(大阪)・宮部愛芽世選手
東九州龍谷高校(大分)・平山詩嫣主将
※フォトギャラリーとは異なるアザーカットです pic.twitter.com/9du62XzMtn
前回大会で衝撃デビューを果たし、今大会ではMVPまで獲得した宮部選手!
二連覇もそうですが、去年の大会も今年の大会も宮部選手のスパイクがウイニングショットとなりました。
実力だけでなく、何か運というかそういうものを持っている選手なのでしょうね。
姉は日本代表にも招集されたことのある宮部藍梨選手です。
身体能力の高さももちろんですが、彼女に関してはやはりメンタルの強さが光ります。
なんというか良い意味でふてぶてしい感じが大物を予感させます。
今大会の優勝インタビューでも先輩でエースの西川選手について
「いつもは頼りないのに今日は頼もしく見えました」
と言い切るメンタル。
もちろん実際にそんなことを思っていたわけではなく、比喩だと思うのですが(思いたい、けれど宮部選手なら本気で思ってそうで怖い)とにかく全国優勝を成し遂げたインタビューでそんなことを言い切ってしまう辺りやはり大物でしょう。
この後、金蘭会は間違いなく宮部選手を中心にチームができあがっていくことでしょう。
どのチームからも追われる立場として果たしてこれから一年、どんな成長を遂げてくれるのか。
最上級生になった宮部選手からこれからも目が離せませんね!
これからも頑張れ宮部愛芽世選手!!!
まさに紅き昇り龍!【東九州龍谷】室岡莉乃選手
今大会で一番のインパクトを与えたルーキーと言っていいでしょう。
東九州龍谷から室岡莉乃選手をご紹介します。
室岡選手のプロフィールは?どんなプレースタイル?
名前:室岡 莉乃(むろおか りの)
生年月日:2002年6月26日
身長:162cm
体重:不明
ポジション:アウトサイドヒッター
調子が良いときの東九州龍谷は紅き登り龍なんて形容をされることがありますが、彼女がジャンプする姿はまさにその昇り龍のよう。
どうしてその身長でその位置からスパイクが打てるのかと、何度も何度も感嘆の声をあげてしまいました。
高い!!!!!
しかもただジャンプして打つだけでなく、コースの打ち分けまでしっかりできるのが彼女の強み。
とくにインサイドへ打つアタックはどのチームにも通用し、そのスキルの高さを証明する結果となりました。
チームの相原監督からは
「おい!スーパールーキー!しっかりしろ!スーパールーキー!」
なんて言われていましたが、そういう監督の態度からもこの先チームを背負っていってもらうという期待が感じられますね。
相原監督をして、1年生のときからここまでやれるのはあの鍋谷友理枝選手以来だと言わしめた逸材です。
室岡選手は中学時代からも期待されていた選手だったようで、中学時代のインタビュー動画も残っています。
あーもう絶対バレーボールうまい子じゃないですか。
堂々としてるし、かっこいい。
最高到達点は297cm!何度も言います身長は162cm!
もはやジャンプという数字じゃないですよね。羽が生えて飛んでいるのではないかという跳躍力。
やはりバレーボールの花形はジャンプそしてアタックだと、そういうことを今回の大会で再認識させてくれた彼女。
繰り返しになりますがそんな室岡莉乃選手はまだ1年生です。
2002年生まれってついこの間じゃないか...。
これからあと2回春高バレーに出場する可能性があるわけで、私たちも春高だけであと2回見られるチャンスがあるわけです。
ああ幸せだ。こんなに才能のある選手が出てくるなんて幸せだ。
この先長く長く活躍してもらいたいですね。
そしていつかその小さな体でオリンピックの舞台に立ち、大きな相手の選手たちの高いブロックをぶち破って、「なんだあのジャパニーズは!」と世界の度肝を抜いて欲しいです。
これからも頑張れ室岡莉乃選手!!!
東九州龍谷1年室岡莉乃
— 桑山 栞 (@9080401kuwa) 2019年1月13日
162㎝だとは思えないスパイク#春高バレー2019 #室岡莉乃 pic.twitter.com/1JugPRPabw
荒木がいなくても荒木がいる!【東九州龍谷】荒木彩花選手
前回大会でデビュー。
そして今大会ではブロックに速攻に大活躍。
MVP級の活躍を見せた東九州龍谷の荒木彩花選手をご紹介します。
荒木選手のプロフィールは?どんなプレースタイル?
名前:荒木 彩花(あらき あやか)
生年月日:2001年9月2日
身長:184cm
体重:74キロ
ポジション:ミドルブロッカー
184cm!!!
室岡選手に引き続きこちらもやっぱり高い!!!
超高校級です。
相手エースのアタックをことごとく跳ね返すその姿はなんと頼もしいのでしょう。
やはりブロックは相手の精神に与えるダメージが絶大で、下北沢成徳が準決勝で敗れた大きな要因として、この荒木選手の存在があったことは間違いありません。
チームメイトとしてはこれほど頼もしい存在はありませんよね。
さきほどの室岡選手が紅き昇り龍ならさながら荒木選手は相手チームの前に立ちはだかるレッドドラゴンと言ったところでしょうか?
立ち向かってくるエースたちをことごとく跳ね返すそのブロック。
これは間違いなく日本の宝になりますね。
日本代表のここ最近の悩みと言えば、やはり信頼できる若いミドルブロッカーが不在であること。
その証拠として未だに荒木絵里香選手を頼ってしまっている現状があります。
もちろん荒木絵里香選手は素晴らしい選手で、長く活躍できる選手ではありますがそれでもやはり若い力の突き上げが日本代表では急務です。
そんな日本代表に間違いなく新風を吹かせてくれる存在となるであろう、こちらのニュー荒木選手。
大丈夫。
荒木がいなくてもこれからの日本には荒木がいる。
尊敬している選手は同じ東九州龍谷の先輩である長岡望悠選手みたいですが、やはりここは二代目荒木を襲名してもらうべきところでしょう。
その実力は既にワールドクラス!
荒木選手は中学時代にU-18のメンバーとしてアジアユースに出場し、見事に優勝しています。
そのときのチームには先ほど紹介した金蘭会の宮部愛芽世選手、曽我啓菜選手、そして下北沢成徳の石川真佑選手もいました。
🇯🇵優勝!おめでとう!!🏐🎊🏆
— take (@take10641098) 2017年3月13日
U-18アジアユース日本代表! pic.twitter.com/3GLDvJHr8h
第11回アジアユース女子選手権大会(U-18)
— トゥカター(*ꆤ.̫ꆤ*) (@TuktaDAngelo) 2017年3月13日
CHAMPION🇯🇵🥇🏆🎉🎊
日本強い。。。6大会連続優勝を達成しました‼️👍👏👏👏
出典: SMM Volleyball pic.twitter.com/3bl1kiTTiP
さらにはこちらも昨年行われたこちらはU-19の大会、アジアジュニア女子選手権大会でも日本代表として出場。
こちらも見事優勝を飾りました。
こちらは正セッターがチームの先輩である園田風音選手。
対角にこちらもチームの先輩である平山詩嫣(ひらやましおん)選手。
さらにエースは東龍OGの中川美柚選手ですから荒木選手もやりやすい環境だったのではないでしょうか?
個人的に荒木選手は現状で一番日本代表に近い選手な気がします。
やはり恵まれた体格であること、身長が大きいことはそれだけでまずバレーボール選手としてアドバンテージですし、チームの支柱となるミドルブロッカーの育成は急務である中、協会が若くて才能のある荒木選手を代表へ招聘するのは当然予想されるからです。
本当に本当に楽しみな選手ですね。
これからも頑張れ荒木彩花選手!!!
巧さと速さ、そして美しさ。【下北沢成徳】宮地佳乃選手
下北沢成徳は2018年のインターハイと国体を制し、見事高校二冠を達成。
残念ながら春高を含めた三冠は逃しましたが、その活躍の原動力となった裏に彼女の大きな成長がありました。
下北沢成徳で唯一の2年生スターティングメンバー、宮地佳乃選手をご紹介します。
宮地選手のプロフィールは?どんなプレースタイル?
名前:宮地 佳乃(みやじ かの)
生年月日:2001年7月28日
身長:178cm
体重:不明
ポジション:ミドルブロッカー
19.1.6
— たけうま (@aharada0711) 2019年1月7日
下北沢成徳
石川真佑選手#4
宮地佳乃選手#8
本年度の4番でエースと
来年度の… pic.twitter.com/raGxZdn1Hc
繰り返しになりますが、宮地選手は今回の春高バレーでチーム唯一の2年生スターティングメンバーでした。
宮地選手は2018年度に入りレギュラーポジションに定着しました。
その後、下北沢成徳はインターハイ、そして国体を優勝することになるわけですが、彼女の成長がチームの成長に繋がったと言ってもいいでしょう。
特に今大会の準々決勝、鎮西戦での活躍は記憶に新しいところです。
そのまま準決勝でも活躍が期待されましたが準々決勝ほどの活躍は見せられず、結果としてチームは残念ながら敗退してしまいました。
最大の武器は素早いブロードから繰り出される力強いスパイク。
体幹が強いんですね。
ブロードでも全く体の軸がぶれません。
そいやこの宮地佳乃ちゃんのスパイクも強烈だった
— ゆーき (@xLutI8iYG6Xkswr) 2018年11月20日
細いのにパワーある
さすが成徳トレーニング効果 pic.twitter.com/luAMKFJLB2
何度も見られちゃうなこの動画...。
ほぼレフトの位置から移動して、真逆のライトから打ってるんですよね。
それだけ距離を移動しているのにジャンプしても体が流れない。
空中で姿勢がぶれないうえにこの腕の振りの速さ。
これはかなりレベルの高いプレーです。
「忍者みたいですねぇ...」と解説の方が言っていた試合がありましたけど、まさにそんな感じです。
相手のブロックが見えないところを瞬時に移動して、突然現れる。
ミドルブロッカーがこの動きについていくのは至難の技でしょう。
全力笑顔で同性たちもすっかり虜に
宮地選手はプレーも素晴らしいのですが、その美貌も話題になっています。
美貌と言うと大げさですかね。
とにかくかわいい選手です。
特に全力プレーの後や要所要所で見せるその全力笑顔がかわいくて元気をもらえると、同じ女性たちからも大変人気がある選手です。
全国大会となると高校の部活とはいえ結果を求められることも多いと思いますが、やはりそこは高校生らしくスポーツを楽しむ気持ちは絶対に忘れて欲しくないもの。
宮地選手からはそのスポーツをする楽しさが強く感じられて見ているこちらは元気をもらえます。
大切なチームメイトたちと全力でプレーして全力で笑って。
時には悔しくて涙をすることもあるでしょうが、それでもまた笑顔になるために努力をする。
そういうスポーツのいいところを美しく表現できる選手だなと見ていて何度も思いました。
そしてそういうことに敏感に共感するのが女性です。
女性のファンが多いのは彼女にそういった魅力が多いからでしょうね。
何がそんなに楽しいんだろう?
ってこちらが気になって仕方なくなるくらい笑ってますね。笑
見ていて幸せになる笑顔です。
佳乃スマイル^^。
そんな彼女もいよいよ最上級生になります。
今までは周りが引っ張っていってくれる部分も多かったと思いますが、来年からは宮地選手を中心にチームが作られていくことでしょう。
当然彼女はチームを引っ張っていく立場に変わるわけです。
下北沢成徳という強豪校でそんな大事な立場につくことはとても重圧のかかることかと思います。
けれども彼女ならきっと大丈夫と思わせてくれるのは、やはり何度も見せてくれたその明るい笑顔のせいでしょう。
下北沢成徳は来年もきっと笑顔の溢れるいいチームになる。
そんなことを2年生スターティングメンバーの宮地佳乃選手は思わせてくれました。
そしてもちろんその先は日本代表としても活躍し、佳乃スマイルを世界の舞台でもたくさん見せてもらいたいです。
これからも頑張れ宮地佳乃選手!!!
まとめ
いかがでしたでしょうか?結局3チームからしかご紹介はできませんでしたが、もちろん他にもたくさんの若いパワーが今回の春高でも躍動しました。
前回のブログで紹介した大川愛海選手もそうです。
そしてその大川愛海選手と同じく八王子実践のスターティングメンバーである黒須咲良選手もこれまた1年生。
そう考えると来年、再来年の八王子実践は注目ですね。
とにかく次々と優秀な若い力が出てくる最近の女子バレーボール界。
あまりにいい選手が多すぎて代表の選考に困ってしまうという状況までなってくれるとVリーグや世界たいかもっともっと盛り上がって楽しいですね。
春高バレーは終わりましたが新チームとしての戦いはもう始まっています。
新しい世代の新しいバレーボールにこれからも注目していこうと思います!
今年卒業となる選手のみなさん、本当にお疲れ様でした。
たくさんの感動をありがとう!!!
そして1年生、2年生の皆さんにはこれからも熱い戦いを見せてくれることを期待しています!
頑張れ!若いパワーたち!!!