海苔トッピングは外せない!ライス食べ放題の家系ラーメン【檜家 渋谷】
結局食べちゃう愛すべき味。それが家系ラーメン
出会ってしまったあの日のこと、それからのこと
家系ラーメンは好きですか?
家系ラーメンは大好きですか?
私は大好きです。
ラーメンは全般的に好きですが、家系ラーメンには特別な思い入れがあります。
私と家系ラーメンの出会いはかれこれ20年近く前に遡ります。
当時の私は車の免許を取り立てで、同じように免許を取ったばかりの友達たちと学校やバイトが終わったあとに集まっては夜な夜な車を乗り回していました。
こうやって書くと走り屋みたいですが、みんなまだ学生で自分の車なんて持っていなかったですし、それぞれが親の車に乗っていただけ。
改造なんてしないし、事故になるようなスピードも出さない。
それでも夜な夜な車に乗っては意味もなくお台場に行ってみたり、なんとなく夜中まで営業しているゲームセンターに行ってみたりと、そんな時間を過ごしていました。
もちろん目的もなく車に乗ることばかりではありませんでした。
そんな私たちにとって夜中に車に乗る都合のいい目的。
それがラーメン屋に行くことでした。
20年前の当時は結構なラーメンブームで、特に「環七ラーメン戦争」と呼ばれたほど環七沿いにあるラーメン屋は深夜でも賑わっていました。
私たちもそんな環七ラーメンの店舗をあちこち巡ってはあそこは最高だったとか、期待してたほどではなかったとかいっぱしの評論家を気取っていたのですが、あるとき友人の一人が「家系ラーメン」っていうのがあるのを知っているかと言い出したのです。
知らない。一度食べてみたい。
そんな気持ちから初めて訪れたのが環七沿いではなくて国道15線沿いにあるまこと家というラーメン屋でした。
そんな経緯から出会った家系ラーメン。
正直初めて食べたときはそれほど美味しいと思いませんでした。
もう食べなくていいやとさえ思ったくらいです。
というのもこのまこと家に初めて訪れたときに、何も考えずに大盛ラーメンを頼んだところ、かなりの大きさのラーメンが出てきて食べ終わったあとに気持ち悪くなってしまい。。。
それとやはり初めて出会う味だったので舌が慣れていなかったんでしょうね。
とにかく第一印象はあまり良くない、それが家系ラーメンとの出会いでした。
ただ第一印象が良くない相手にいつの間にか気になりだして、もうその人のことばかり考えてしまって、最後には虜になってしまうみたいな出来事って男女間にもありますよね。
私にとっての家系ラーメンがまさにそれ。
喧嘩ばかりしていた幼馴染がいつの間にか大人になっていて、それからはもう胸が苦しくてたまらないみたいな。
気がつけばまこと家に週6回通ってみたり、昼と夜に寄ってみたりそれくらいはまってしまったのでした。
資本系(亜流家系)の是非について語りたい
私にとってはそんな中毒性のある家系ラーメン。
最近では資本系や亜流家系なんて言われるチェーン店のお店も増えて、少し探せば近くに一軒は家系ラーメン店が見つかるような状況になっています。
そんな亜流家系ラーメンには賛否両論あって、系列によってはスープは冷凍の物を使っているとか、ライスが美味しくないとか、そもそも亜流の時点で邪道だとか、そういった否定的な意見が目立つのも事実です。
ただ私は亜流家系も全く否定しない派で、確かに亜流かもしれないけれど美味しいお店(店舗)はそれなりにあります。
それにいわゆる本流の家系だけしか食べられないとなると、自宅の場所や勤務先によってはそんなに頻繁に食べられる代物ではなくなってしまいますよね。
そうなると突然やってくる無性に家系ラーメンが食べたい欲求をどうやって処理すれば良いのか。
各地に出店している亜流家系のたくさんの店舗たちはそんな私の欲求を満たすのに大いに力になってくれていますので、否定などできようがないのです。
(もちろん失敗したと思う店舗もありますけどね...)
そんな私が訪れたのは渋谷にある檜家
渋谷にある檜家はまさにそんな亜流家系にあたるのでしょう。
「横浜家系ラーメン」と書かれた看板とそのフォントが亜流を思わせます。
ブレみがすごい写真。。。
店内に入るとすぐにタッチパネル式の食券の券売機。
これもやはり亜流家系の特徴かな。
注文は豚骨醤油ラーメンの海苔トッピング。
(塩ラーメンもありました。これもまた...以下略)
店内はコの字型のカウンター席のみ。
厨房がどの席からも見える形です。
席についていつも通り麺は固めでオーダーをしました。
待っている間に準備に取り掛かります(大袈裟)。
店舗によって様々ですが、こちらの檜家さんはライスが無料で食べ放題。
お店の隅に大きな電子ジャーが置いてあり、好きなだけよそって食べられます。
そしてそばにはこちらもサービスのかっぱ漬け。
これがあると食べすぎてしまう。
嬉しい悲鳴です。
メニューを見ると家系ラーメンのお店にしてはお酒やつまみ系のサイドメニューが結構充実しています。
渋谷という土地柄、最後にもう一杯という方も多いのですかね。
もつ煮込みまである。
これはもう一杯のつもりが二杯三杯といってしまいそうなメニューですな。
この日はお昼でしたしその後に予定もあったので当然アルコールは無しです。
ラーメンとライスと海苔と私
久しぶりの家系ラーメンが目の前に置かれました。
クリーミー系というのでしょうか。
亜流家系の特徴でもあるこの白っぽいスープ。
乗っている具材は王道。うずらの卵は乗っていません。
ただカウンター内での作業を見ていたら、店員さんが最後にチャーシューをバーナーで炙っておりました。
そこはひと手間かけているんですね。
脂の乗ったチャーシュー。美味しそうです。
そして家系ラーメンと言ったら絶対に欠かしちゃいけないのがライス。
ライスと一緒に食べるために家系ラーメンを食べに行くなんて人も多いくらいです。
無料で提供しているお店も多いくらいですから、もはや家系ラーメンとライスはセットで一つの料理だと言ってもいいのではないでしょうか。
そしてもう一つ美味しさをアップしてくれるのが海苔です。
スープに少し浸した海苔そしてライス。
家系はほとんどどのお店にも豆板醤が席に置いてありますが、その豆板醤も一緒に食べるとこれがまたいいんです。
無限地獄に陥りそうになりますね。
海苔でライスをくるんで...
食べる!
そして麺!
またライス!
海苔!
ほうれん草!
スープ!
ライス!!!
海苔!
麺!!!!
とか忙しくやっているうちにいつもあっという間に無くなってしまうのです。
ただ寄る年波には勝てないというか、以前のように毎日食べたい!欲求は起こらなくなりました。
大抵お腹いっぱいになってしまうので、しばらくはいいかなと思ってみたり。
けれどもその分の反動はそれなりに大きくて、食べたくなる時には
「ああ家系ラーメンが食べたい!」
となるわけで、繰り返しになりますがそういう時に例えチェーン店であってもすぐ近くに食べられる場所があることは、私にとってはやっぱり嬉しいことだと思うのでした。