LIVE AIDで笑顔!泣ける21分。映画【ボヘミアン・ラプソディ】ネタバレ注意
素晴らしい映画に出会えたことに感謝
今年一番楽しみにしていた映画
映画予告でその存在を知ってから、今年はとにかくこの映画「ボヘミアン・ラプソディ」を楽しみに過ごしていたと言っても過言ではありません。
11月の公開を今か今かと待ちわびておりました。
ただ私の詰めの甘さと言いますか、いい音楽がたくさん聞くことができる映画だというのに映画館の音響施設について考えが及んでおらず、
「ボヘミアン・ラプソディを観るならばドルビーアトモスで決まり!」
という世間の声に気が付いた時には時すでに遅し。
公開後2週間を経過した11月23日にやっと観られる都合がついたのですが、都内近郊にあるドルビーアトモスを導入している映画館は、その前日の11月22日から軒並みドルビーアトモスでの上映作品を「ファンタスティックビースト」へと変更してしまいました。
どうして公開してすぐに観に行く時間が作れなかったのだと後悔したわけですが、それでもずっと楽しみにしていた映画ですからもちろんテンション高めで映画館へ向かったのでした。
私とクイーンの出会い
私がクイーンをQueenだと認識したのは結構遅くて中学生の頃。
当時発売されたオムニバスCDにWe Are The Championsが収録されていて、そこでQueenというバンドを知りました。
もちろんそれ以前に何かの曲は耳にしていたはずですが、ただそれをQueenの曲だという風には認識していなかったのです。
あのCDは何ていうタイトルだったっけと調べてみたら1993年に発売されたNOW1というCDでした。
懐かしい。確かTVCMも結構流していたんじゃなかったっけな。
まるでフレディ・マーキュリーがそこにいるかのように
フレディ・マーキュリーが亡くなったのは1991年。
一方私がQueenの存在を認識したのが1993年ですから、彼はその時既にこの世にはいなかったわけです。
ですから私が主演のラミ・マレックを「まるでフレディ・マーキュリーがそこにいるかのようだった」と表現することは少しおかしい気もしますが、それでも今まで観て来たライブ映像やドキュメンタリー映像で観たフレディのイメージと、ラミ・マレックの演技は見事に重なりました。
本当に素晴らしい。
ラミがまるでフレディそのものに見えるレベルまでなった裏には「ムーブメントコーチ」の存在がありました。
ポリー・ベネットというそのムーブメントコーチの仕事はまさに微に入り細を穿つという表現がぴったり。
メイキング映像でもその仕事が紹介されています。
ムーブメントコーチ。素晴らしい。
でもこういう仕事って日本人も向いている気がしますね。
まだあまり浸透していないポジションだと思いますが、ゆくゆくは日本人でも出てくるのではないでしょうか。
魂が震えるRadio Ga Ga
そんな見どころ満載の映画ですがやはり一番は最後のライブシーン。
伝説のLIVE AIDを完全再現したと言って良いでしょう。
とにかく魂が震えました。涙無しには観られません。
ライブシーンで流れる全5曲の中でも私の心に特に響いたのはRadio Ga Gaです。
オーディエンスの盛り上がりもそうなのですが、あの歌を当時フレディはどういう気持ちで歌っていたのだろうかと考えました。
メディアの主役が聞くものから見るものに移り変わっていたあの時代。
ラジオが古いものとしてその立場を変えていく中で、それでもあなたを必要としている人達がいるというその歌詞は、ラジオに自分の姿を重ねたのかQueenというバンドを重ねたのか。
結果としてLIVE AIDで主役をかっさらったQueenはまさにこの歌でフレディの歌う”ラジオ”そのものだったわけです。
新しいものがどんどん出てくる今の時代に聞くと、なおさらその歌詞に感じ入るところがあり、映画を観終わってから毎日のように聞いています。
改めて名曲だなと。
当時この曲が発表されたときにそのPVのおかげで大ヒットしたというエピソードも皮肉っぽくて好きです。
笑顔と感動でいっぱいだった映画「ボヘミアン・ラプソディ」
どうかドルビーアトモスでの再上映がありますように。